Ramie 100
ラミー 100 ボディタオル

ラミー素材を使う理由とは

東京恵比寿に本社を構える高級リネンブランドFIBER ART STUDIO（ファイバーアート ステューディオ）が製造しているボディウォッシュ用のタオルです。素材はラミー100%にこだわっています。でも、同社は高級なリネンで定評のあるメーカーです。今回、あえてリネンではなく、ラミーを採用した理由を担当者に伺ってみました。
・・・と、その前に。まずはリネンとラミーの違いをご存知でしょうか？どちらも漢字で『麻』と表記される植物繊維ですが、実はこの2つは全く異なる植物から作られています。簡単に説明するとリネンは柔らかくしなやかで、繊維の太さや色にムラがあるのが特徴です。対するラミーはリネンに比べてやや固く均一で、光沢感と毛羽感があるのが特徴です。繊維素材を知りつくした高級ブランドが、あえて固く毛羽感のある素材を使うことに、疑問を感じるのではないでしょうか？

ラミーは泡立つ

様々な繊維を知り尽くしたFIBER ART STUDIOが、ボディウォッシュ用のタオルにラミーを採用した理由。それは『天然素材で化繊のように泡立つタオルを作る』ためです。いろいろなボディウォッシュタオルを試したことがある方ならご存知の通り、天然繊維のタオルには化学繊維に比べ泡立ちが悪いというデメリットがあります。一方で、化学繊維のタオルは皮膚に食い込むような摩擦感があり、肌荒れや美容の面から化学繊維を敬遠される方も多くいらっしゃいます。
FIBER ART STUDIOでは、その両方を解決するため天然素材であるラミーの糸を使い、ボディウォッシュ用に新開発した特殊な編み方と組み合わせることで、泡立ちの問題を完全に克服しました。セレクトするにあたり、私たちも実際に長期にわたる試用を行ってきましたが、無添加の石鹸でも素早くきめ細かい泡を作る事ができ、化繊と同等の泡立ちを実感することができました。ちなみに、ラミーのタオルには使いはじめに独特の硬さ（シャリ感と呼んでいます）があるため、ゴシゴシと体を洗いたい方にも好評です。ただ、私（井村）の個人的な感覚としては最初のうちの素材の硬さが少し苦手に感じました。使い始めの硬さが気になるという方は、ぜひ初回の石鹸の泡立てを少し長めに行って繊維を馴染ませてあげてください。ラミーの繊維は濡らして繰り返し使うことで徐々に柔らかくなっていきます。だいたい１週間くらい使うと、当初の嫌な硬さはほとんどなくなり、１ヵ月が経つ頃には柔らかい質感も加わって肌馴染みがとても良くなります。そのうえ、泡立ちの良さは使い込んだ後でも変わりません。長く使えば、このタオルはきっと手放すことができないアイテムになっているはずです。タオルを育てていく過程も含めて、ぜひ楽しんでお使いいただけたらと思います。（※追記：この文章を書いたのは2017年の発売時ですが2023年現在も愛用しています）