▼写真提供に協力頂いたお客様
・神奈川県横浜市 Y様
・2019年02月納品
・天板カスタム(直径750mm / プレミアムテクスチャ木目メラミン )
・脚部:Aタイプ
天板には2018年に新しく発売された自然な風合いのメラミンを使用しました。木の質感がリアルに再現されたメラミンパネルの最高峰です。
側面は通常モデルと同じ形状に仕上げました。
▼お客様からの感想(メール全文)
ご連絡が遅くなりましたが、無事テーブルを受け取り、
先日転居先で使い始めました。
色々とアドバイス頂きました結果、
良い雰囲気のテーブルに仕上がり、
とても満足しております(添付は現在の使用状況です)。
実店舗の方に伺うことは難しいと思いますが、
また機会があれば、Webストアの方で
お世話になりたいと思います。
この度はありがとうございました。
▼スタッフのコメント
本件を対応いたしました店長の井村です。
今回はサイトを見てご興味を持っていただいたY様よりカスタムの依頼をいただきました。
当初より木目の丸テーブルへのカスタムを希望されており、無垢の木や突板仕上げなども検討されておりましたが、打ち合わせを重ねる中で最終的にはプライウッド×メラミンの仕様をご選択いただきました。
Y様に限らず『天板の素材は何が良いのか?』というお悩みを伺うことは多々ございますが、それぞれに一長一短があり、その答えも一つではないと思っています。
例えば『無垢の木』をオイルフィニッシュで仕上げた場合には、ご自身で定期的にお手入れや削り直しを行うことができ、100年でも綺麗な状態で使用することができます。その反面、価格がとても高価になったり、汚れや湿度管理に常に気をつかう必要があるのは無垢の木のデメリットです。お子様が小さいうちは食べこぼしが多いので無垢を避けたいというご意見がある一方で、逆に子供が小さいうちに本物に触れさせたいというご意見もあり考え方の違いといえます。また木目には個体差がありますが、多くの場合、事前に木目を指定したり選んだりすることができません。それでも、本物の木にしかない特別な温かみや愛着があるため、金額やお手入れの手間を気にされないという方には無垢の木をお薦めします。
一方、表面に木の薄板を張る『突板仕上げ』の場合は無垢より格段に安価に仕上がり手軽に木の質感を楽しめます。また、割れや伸縮なども起きにくいのですが、表面の強度はウレタン塗装に依存します。塗装よりも深い傷がつくと自身では補修ができないため、突板仕上げの寿命はどうしても短くなります。塗装を厚塗りすれば強度は増すのですが、木の質感が失われてしまうのも突板の課題です。
これに対して『メラミン』はキッチンカウンターに使用されるほど傷や汚れに強く、メンテナンスの必要が無いのが特徴です。突板よりも高価ですが、耐久性の面では塗装と比べ物にならないほど強く、綺麗な状態を長期にわたって保つことができます。また事前にサンプルを見て好みの木目を選ぶことができ、経年による色の変化がほとんどないのもメリットです。質感の面では無垢の木に劣るとされますが、今回使用したメラミンのように、近年は木の自然な風合いも再現されるようになっていますので、塗装した天然木よりも自然な質感に仕上げることもできます。天然木にこだわらず、機能や外観で合理的に良い製品を選ばれたい方にはメラミンをお薦めしています。
今回のY様も、外観や機能、価格などを総合的に熟考されて、最終的にメラミン天板を選択されました。
ちなみに、今回使用したメラミンは弊店でも定番化を予定している新しい素材です。ご相談を頂いたとき、ちょうど試作を作成しておりタイミングよくご案内することができました。このメラミンは表面には木目に沿ったリアルな凹凸があり、一見すると天然木と見誤るほどの自然な風合いに仕上がります。天板のサイズはY様のご要望にあわせて750mmの円形に仕上げています。
もしも同様のカスタムを希望される場合はお気軽にお尋ねください。
>>カスタマイズのお問い合わせはこちら
今回、熟考に熟考を重ねたことでY様にとって理想の一品に仕上がったのではないかと思っています。最後に綺麗なお写真をご提供いただいたY様に、この場を借りてあらためてお礼を申し上げます。
2019.05.04