快適な室内環境をつくるには、温度と湿度のバランスが大切です。特に冷暖房の効いた現代のお部屋で湿度の管理を怠ると、ウイルス感染や肌トラブル、カビや結露などさまざまな害を及ぼしかねません。ちなみに、日本における快適な室内環境は年間を通しておおよそ60%程度（50～70%）とされています。 健康的に過ごせる湿度条件を理解していても、体感で温度や湿度を把握するのは困難です。実際、体感温度を頼りに冷暖房を使用していると、温度と体感が乖離してどことなく気持ち悪く感じたりすることがあります。その理由は、体感温度が湿度と深く関係しているためです。例えば冬に肌寒さを感じたとき、実際には湿度が低いだけの場合がありますが、そこでさらに暖房を使って温度を上げると相対的に湿度が下がってしまい『室温は高いのに、体感は寒い』という不快な状況が生まれます。
実際、湿度を意識せず体感で冷暖房を使った場合に湿度20%以下や湿度80%以上といった極端な環境に陥ってしまう事は珍しいことではありません。 例えば、冬のある日、自分の体感では部屋が寒いと感じているとします。ところが、実際の室温は十分に高く、お部屋が乾燥しているだけという事があります。暖房で空気を暖めると空気は相対的に乾燥するため、実際の温度よりも肌寒く感じられるのです。そのまま体感に任せて暖房を強くすれば、お部屋はさらに乾燥し、ウィルスに感染しやすくなったり、発疹などの肌トラブルを引き起こしやすくなったりします。そのような環境では、暖房を強くする前に加湿を行うことが大切です。 また、逆に漠然と加湿器を使っていると、必要以上に湿度を上げてしまうこともあります。高すぎる湿度は窓の周囲や住宅の見えない部分にカビや結露を発生させ、住宅の寿命を短くしたり、時にはアレルギーなどの原因にもなります。こうした失敗も、お部屋の湿度を知っていれば簡単に防ぐことができます。快適な室内環境を作るには『温度と湿度のバランス』が重要なのです。
WEBOでは、そうした課題を解決するために温度や湿度が分かる『ウェザーステーション（温湿度計）』や『湿度管理ができる加湿器』の活用をお勧めしています。お部屋の状態を客観的に捉えることで、体感温度に頼らず空調や加湿器を活用でき、無駄なエネルギー消費を抑えながら快適で健康的にお過ごしいただくことができます。