Pivot+ ピヴォット プラス

CORVINの創業者のGreg Lambrechtは、妻の妊娠をきっかけに飲酒相手を失いました。「ボトルのワインを1人で無理に飲みきるか」、「傷ませて捨てるか」という選択を何度も迫られた彼は、アルゴンガスを細いニードルで注入する、究極のワイン保存システムを考案しました。このシステムはワインの専門家による長期試験(最長14年)で未開封のボトルと同等の保存効果が実証されており、現在では世界中のプロの現場や愛好家の間で活用されています。
2021年に新しく発売されたPivotは、より多くのボトルにも対応し、ご家庭や小規模の飲食店で手軽に使用することができるよう考案されたシステムです。保管期間は抜栓日から4週間を目安としています。
CORAVINの創業者のGreg Lambrechtはマサチューセッツ工科大学で機械工学の理学修士号と原子力工学の理学士号を取得、ファイザー社の医療技術開発の責任者などを経て、現在はボストンで医療関連メーカーを創業しCEOを務めています。自身でも医療機器に関連する複数の特許を取得しており、CORAVINの製品にも医療機器の製造開発で培ったノウハウが数多く活用されています。

Q1. 本当に効果がある？

はい。実際に飲み比べていただければ、どんな方でも明らかに分かる明確な違いがあります。

【弊社での比較実験】
WEBOでは同じ赤ワインを4本用意して変化を比較する実験を行いました。この実験では2本を未開封のまま保管し（A）、1本は普通に150mlを注いですぐにコルク栓を戻したもの(B)、もう1本はPivotを使って150ml注いだもの(C)とし、それぞれのボトルに残ったワインを7日後と28日に比較する方法で行いました。7日後のブラインド比較の結果、普通に注いだ(B)はこの時点で誰にでも分かるほどの明らかな変化が見られました。一方で未開封のボトル(A)と、Pivotを使ったボトル(C)ではその差を全く認識できず、未開封の状態から味が変化していないことを確認できました。さらに3週間後（計4週間後）の比較では、普通に注いだボトル(B)のワインが（飲み込みたくないほど）明らかに劣化していたのに対し、未開封のボトル(A)とPivotを使ったボトル(C)では違いを認識できず、4週間が経過した後でも未開封と同等の状態をキープし続けていることが確認できました。メーカーの公式な性能表記では4週間の保管が可能としていますが、実際にはそれ以上の期間でも問題なくお使いいただけるものと考えられます。

Q2. 酸素より重いガスを少量注入するだけで効果があるのでは？

いいえ。気体に対する重力の影響はとても小さく、水と油のように重力ではっきりと分離するわけではありません。このため酸化を防いで長期保管するためにはボトル内を不活性ガスで満たす必要があると考えられます。これは地球の大気を構成する空気が重さの異なるガス（窒素、酸素、アルゴン、二酸化炭素など）ごとに分離していないことを見ても明らかです。

Q3. アルゴンガスはワインの味に影響しないの？

アルゴンガスは無味無臭の不活性なガスで、ガス自体がワインの味に影響を与えることはありません。また、アルゴンガスは空気中に3番目に多く含まれる気体（空気の構成は窒素78%、酸素21%、アルゴン1%）でもあり、人体にも影響を与えない安全な気体です。Pivotは、ボトルの中にアルゴンガスを注入しながらワインを注ぐ（ワインと同量をガスに置換する）ことによって酸化を防いでいます。